ひろくんはワールドカップから「サッカー狂」になりました。
日本にいた時は「サッカーはおもしろくない。見るなら野球だ」と言っていたのに、
今では買い物に行くたびにスポーツ洋品店を覗いてはサッカーのユニフォームを
買い集めております。その数10枚を軽く超え、パンチ家の財政を圧迫。
ちなみにサッカーはやりません。見るだけです。
シーズン中はプラハのサッカーチーム「スパルタ」の試合をかわいい奥さんと
遊び盛りのおっさん愛犬を残して観戦に出かけ、出かけるたびにマフラーだの
帽子だの、読めないチェコ語のサッカー雑誌なんかを買ってくる。
ミュンヘンに行った時なんかは鼻の穴おっぴろげて、ブンデスリーガのファンショップで
山のようなお買物。あのカーンが在籍するバイエルンミュンヘンのファンショップでは
「学校の体育でしか着ないだろキミは!」というのに上下ジャージお買い上げ。
テレビでサッカーの試合をやろうものなら、チェコ人だってそんなに叫ばないだろう
ってぐらい叫びまくり、私の睡眠妨害。
しかもサッカーを全然知らない私に丁寧に解説を始める。(この辺がよくわからない)
貴重な時間とお金を吸い取られていくので、かなり私はひろくんのサッカー熱に対して冷ややか。
そんなある日。
2003年6月15日。
サッカーはオフシーズンに入りました。
近所に越してきた2夫婦とビールで有名なピルゼンという街に車で観光に行くことに。
家のすぐ近所のガソリンスタンドに給油して飲み物買おうと立ち寄りました。
それぞれ買物をしてると、お店の中でひろくんが茫然と立ち尽くしているのを発見。
「ど、どしたの?」
「ネドベド、ネドベド…」
「は?」
「ネドベドだ」
そのスタンドにチェコのサッカー選手がいたわけです。
「ふーん」
ひろくんは完全に目がいっちゃって、心ここにあらず。
一緒にいたお友達が「写真撮ってもらいましょうよ」と言って、このネドベドさんに
写真撮影の申し込み。(この方は物怖じしないすごい人なんです)ネドベドさん快諾。
「じゃ、あたし撮ってあげるよ」
この時は「ネドベド」がどんな選手なのかさーっぱり知らなかったんですが
この後も何かとひろくんのサッカー講義を受け、
大変すごい人だということが判明。
●PAVEL NEDVED●
セリエAのユベントス所属・チェコ代表選手(キャプテン)
2003年12月には欧州最優秀選手(バロンドール)に選ばれる
Mily Pavel (日本人のファンサイト)
私が写真撮ったんです。私、カメラマンです。
一緒に写ってないんです。この有名人と。
で、帰って来てから「あれ、本物だったんだろうか」という疑念が横切るも
翌日のチェコのニュースでこの日と同じTシャツを来たネドベドが何かのイベントに参加していた映像が。
くそぉ。本物かよ。
余談。ネドベドの隣にいる女性は、いくらだか見当もつかない高価なネドベドの足を、
写真を撮るときに踏んづけました。